そらいろの会は、絵画や手しごとなどの造形活動により、一人一人がその子らしく成長できるように個性に会った療育を目指しています。

 

レッスンでは、静かな環境を造る事を大切にしています。

環境の静けさは子供の心に空間をもたらせます。

 

歌を歌い、身体を動かし、簡単なエクササイズをし、ひとつひとつにあらゆる感覚を目覚めさせていきます。

意識と行動が伴う時の子供の表情は、その子らしい表情が現れます。

 

ぬらし絵は、絵をぬらして描く体験です。

紙を濡らす事、筆を動かして色のにじむところを見ると呼吸が深くなり整います。

青、赤、黄とそれぞれの色に呼応する感情があり、頭ではなく、心で色を感じ、自然界の移りゆく世界を体験します。

私たちが自然界と共存している事を感じ、自分の中にある感情と、外に現れている自然界の変化が呼吸のように循環します。

 

また、ぬらし絵は、絵の結果や成果ではなく、その子らしい心を表現する方法です。

色の響きあいを楽しみながら、成長の手助けになれることも目的にしています。

6色しか色は使いませんが、色彩が混ざり合い、様々な色が生まれるのをその都度、見つめては心を動かします。

偶然の形に想像力も広がり、体験を重ねることで、より心が調和していき、その子らしさが活かされていきます。

 

幼児期では、絵を描くことよりも水や海綿、筆の感触を十分楽しみます。

子供は、あらゆる器官を使って素材と触れ合い、素材との信頼関係を生み、創造の芽生えの兆しとなります

また、幼児は特に触覚を存分に使うことで青年期の自我の力に繋がっていく大切な育みとなります。

子供の時代に芸術行為で培われたものは、内的に自立してゆく力を宿してゆきます。